蔵王いこいの里

\ 身内だけで悩まず、まず相談を /

自立までのプロセス

【卒寮生の進路先例】
★進学 新潟大学医学部医学科 秋田大学医学部保健学科 琉球大学農学部 日本工業大学建築学部
    杏林大学文学部 国際教養大学国際教養学部 拓殖大学工学部 他大学・各種専門学校等多数
    山形県内公立高校・私立高校 定時制高校 他出身地小中学への復学、高校への進学等多数 
★就職 〈山形県内〉 建築会社 小売店(スーパー・ドラッグストア等) 飲食店 食品会社
      製菓会社 塗装会社 清掃会社 介護施設 自動車部品関連会社 各製造業
      郵便事業 製薬会社 農業法人 畜産会社 警備会社 観光関連会社
      A・B型就労移行支援施設 等々他多数
    〈山形県外〉 小売店(スーパー・コンビニ等) 飲食店 大工 介護施設 建築会社
      塗装会社 各製造業 遊戯店 燃料店 食品会社 道路土木会社 バス会社
      クリーニング店  等々他多数

いこいの里へ入寮すると何をするのか、どんな活動をしてどのような目標を持って、そして最後には如何にして不登校、引きこもり等から『自立』へとつながるのか。最近問い合わせでよくそんな事を聞かれます。

何をするの?と聞かれても、とても一言では言い表せません。また、不登校、引きこもり、ニート、非行・・・、それぞれ年齢も成育歴も性格も含め生きてきた経緯が異なる訳ですから、各寮生の状況によって目指す方向性も里での支援の対応方も異なります。まったくもって十人十色です。

しかしどのような状況であっても、最終的に目指すものにそれほど大きな差異はありません。心身共に健康で、親に頼らず、集団の中で上手に折り合いながら、社会のルールを守り周囲に迷惑をかけることなく、自分の目標を見出し多少の苦難や苦労にもいちいち躊躇することない『忍耐』を当然とし、出来る事なら『誰かの為に役立つ』事に喜びや生甲斐を感じられるよう、自らの足で前に進むことが出来る『普通』の社会の一員として生きる力を身に付ける事、それが不登校でも引きこもりでも非行でも、全ての寮生に共通したこの『蔵王いこいの里』での目標です。

その最大の目標に向けて、いこいの里ではどのような段階を踏んで『自立』へと至るのか。不登校や引きこもり状態からの入寮~卒寮・自立に至るまでの流れを簡単なフローチャートにしてみましたので、ご参考になれば幸いです。 

なお、在籍期間もよく問合せがありますが、ここは学校とは違って決まった単位や期間がある訳ではありません。何度も申し上げるように、人それぞれ辿ってきた経緯や状況が全く違います。
ただし一般的な傾向として言えるのは、特に不登校や引きこもりを経験してきている人の場合、その籠っていた期間の長さに比例する事は概ね間違いありません。短い場合で半年程度、これまでの最長在籍期間は6年半という例もありましたが、平均的には1年半~2年半程度ではなかろうかと思います。

そう遠くない過去に就労経験のある人の場合等は、やはり比較的短期間で支援結果が出るケースも多いですが、例えば通所型のフリースクール等にも行ったことがなく、不登校からの延長も含めて実質的に10年間引きこもりでいた青年が、僅か数ヶ月で精神的にも経済的にも真の意味で自立した状態にまで回復する事など、現実にはあり得ません。社会と接点を持たない期間が長くなればなるほど、状態は悪化し、取り戻すまでに必要となる支援期間も当然ながら長期化していきます。ですから尚の事私達は 『早期発見・早期対応』を声高に強く叫ぶのです。(それでも共同生活型支援は、通所型支援よりも数倍早く成果が表れ、成功の確率も格段に高いと言われ、尚且つ通所型ではとても対応出来ない重度の引きこもり事例でも対応できるケースが多いです。)『どうやってそちらへ連れて行ったらいいのかわからない・・・』。例えその様な長期の引きこもり状態であっても、私達は様々な手法をもって結果を残してきていますが、出来る事ならそんな尻に火が点いた状態になる前に行動を起こす事を願っています。

卒寮の時期については、最終的には当方とご家族が話し合いの上、『このくらいの状態にまでなれば、もう仕事を継続する事が出来るだろう』或いは、『これだけの期間を頑張り通して来たのだから、もう多少のつまづきがあっても乗り越えられるだろう』といった、日々見えている本人の心身の強さや思考パターン、言動を考慮した客観的判断に基づいて決定されます。自分が置かれた現実に正面から向き合えているかどうかがポイントです。
一番わかり易い判断手法は、
①里での寮生活を継続しつつ里から通勤可能な職場で一定期間仕事を続け実績を残す。
②通学者は各学校を卒業まで全うし次の進路が決定済ならその方向へ進む。
③大人(当方と保護者)が逃避ではないと納得できるだけの根拠と説得力ある方向性を示す。
などが挙げられますが、寮生の状況や実力によりケースバイケースで判断します。
いずれにせよ、基本的には二度と『不登校や引きこもり、非行等の再発が起こらない』と見られることが前提となります。

(限られたスペースの中に内容を凝縮して表記したものですので、実際にはこの数十倍の様々な活動内容があります。それぞれの段階での『大まかな目標や取り組むべき事』として捉えてご覧ください) 

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